
ギリシャ問題再燃、ドル/円には年度末の影響…2010/3/19
ギリシャ問題再燃、ユーロは下げ幅拡大
- (18日の)海外市場でユーロ/ドルはアジア時間の高値から100ポイント超下落したほか、ユーロ/円も122円半ばと1.6円の下げとなった。 ギリシャが欧州連合(EU)から支援を得られる見通しに悲観的となり、4月2-4日の国際通貨基金(IMF)に支援を求める可能性があると(18日の)アジア時間夕方に伝わったことが手掛かりとなった。
- 前日の取引でユーロが下げ幅を広げた実情は、スイスフランにあったとの声も少なくない。スイス国立銀行(中央銀行)のダンティーヌ理事が18日、「家計や企業は将来のいずれかの時点で、金利が比較的高く、市場原理が為替レートを導く世界に戻る備えをすべきだ」と発言したことがきっかけとなり、中銀が介入で押し上げきたユーロ/スイスフランは1.43スイスフラン半ばへ100ポイント超下落。
- これまでスイス中銀は、スイスフラン高に警戒感を何度も示し、取引量の少ないアジア時間にもユーロ買い/スイスフラン売り介入を実施するなどスイスフラン高の抑制に強い姿勢を示してきた。それだけに、前日の通貨高を容認する方向の発言は「かなりのサプライズだった」(外銀)という。
ギリシャ政府は4-5月に償還期限を迎える債券の資金調達に必死だ。借金の返済に追われるのは辛い。なんとか安く借りて手当てしたいと手を尽くしているようだが、ユーロの信頼は落ちる一方。ただ、市場では既にユーロ売りが膨らんでいるから、蓄積したエネルギーも軽視はできないとも思う。
スイス中銀の介入は何度も話題になって来たが、もう”慢性化”している。最近3カ月のチャートを見てもユーロ/スイスフランは異常なほど素直に一直線で下げて来ている。(編集部)
ドル/円には年度末の影響、上値で実需売り
- 「ギリシャ問題やスイスフラン高容認的なスイス中銀理事発言などをひととおりこなしたあとだけに、イベント通過。断続的に実需の売りがでて上値を押さえているが、ほかに目立った動きはない」(セントラル短資FX執行役員、武田明久氏)
- 「ドルは90円を割り込んでもすぐに戻ってくるため、個人投資家は90円付近では買い安心感を持っているようだ。クロス円がビッド気味なこともあり、ドル/円の90円付近は堅そうだ」(同氏)
- 年度末を控えた国内投資家が「一段の円高を警戒して為替のヘッジ比率を高めていたが、年度内に80円を割るような大幅円高の可能性が薄れてきたことで、ヘッジ解消の円売り戻しに動いている」(都銀)
ユーロ売りドル買いが進んでも、ドル/円は日本の年度末事情もあって小動きだ。特に最近はユーロが相場を支配して、ドルと円は双子のようにその対局を演じている。外為投資の一番人気の米ドル/円は、ここのところ難しい通貨ペアになっている。
下記に最近3カ月のドル/円、ユーロ/円、豪ドル/米ドル、ユーロ/スイスフラン、豪ドル/円の比較チャートを載せてみた。12月17日を基点としたパーセント表示だ。豪ドルは対円と対米ドルでも約4%程度の上昇、ユーロは対円と対スイスフランで約4%の下落。米ドル/円は小さな上下で差益を取らなければならない様子が見えてくる。(編集部)
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