
ユーロやポンドの切り返しは準備運動?…2010/3/4
ドル/円が弱含んで年初来安値まで下落
- 「これまでドル/円の一段高を狙っていた海外勢が、週末にかけての主要イベントを控えて手じまいに動いており、下値の買い手が少なくなってきた。一部国内投資家くらいで、買いが一巡すると上値が重くなりやすい」(外銀)
- ドル/円は弱含んで年初来安値(88.32円)寸前の88.35円まで下落した。
- 「88円付近のストップロスが意識されている。ただ、88円前半には買い注文も入っており、売り買いが交錯している」(セントラル短資FX執行役員、武田明久氏)
ユーロやポンドの切り返しは準備運動?
- 外為市場では、ギリシャの追加緊急財政措置の発表などをきっかけに、これまで大きく売り込まれたユーロが反発。
- しかし、ユーロや英ポンドなど売り込まれた通貨の切り返しは、きょうの欧州中央銀行(ECB)理事会やイングランド銀行(英中央銀行)金融政策委員会、あすの2月米雇用統計などの主要イベントに向けた「準備運動」でしかないとの見方もある。
- 投機筋はこれまでユーロや英ポンドの売り仕掛けを進めてきたが「下落ピッチが鈍くなったうえに対策まで出ると、さすがに少し売りポジションを削減したくなるところ。しかし英国では、量的緩和拡大観測も一部で流れている。ただのポジション調整と理解しておくべきだろう」(外銀)
- ドル/円は欧州通貨の激しい上下動に大きく影響を受ける展開が続いているが、最近の取引レンジ下限である88円に接近してきたことで、市場では一段の円高進行をめぐる警戒感も出始めている。
大きなイベント前で相場は様子見ムード。ポジションを大きく傾ける動きは出にくい。
まずは、22:30のトリシェECB総裁の記者会見に注目が集まっている。前回は「強いドルは”世界”の利益だ」とのコメントでユーロが下落した。今回の発言の影響も少なくなさそうだ。
全体的には結果的な円高。さらに、本日は22:30の米新規失業保険申請件数、明日は米非農業部門雇用者数変化-2月、米失業率-2月を控えている。
市場がどんなエネルギーを蓄積して様子見なのか…それを見極めたい一両日だ。市場の過熱感をレート変動がビジュアルで把握できる「階調チャート」で各通貨ペアを表示してみた。赤系の長い尾は上昇エネルギー、青系の長い尾は下降エネルギーと読める。(編集部)
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