米公定歩合引き上げでドルが全面高…2010/2/19

米国の公定歩合引き上げを受けてドルが全面高

• FRBは18日、公定歩合を0.25ポイント引き上げて0.75％に設定した。FRBは公定歩合引き上げについて、金融機関に短期的な流動性の必要性に関してFRBでなく、金融市場への依存を高めることを促すとの声明を発表した。
• 「かなり唐突な感じで、なぜこのタイミングなのかについてはこれからいろいろ憶測なり解説が出てくるだろう」（ブラウン・ブラザーズ・ハリマン外国為替部の伊庭剛バイスプレジデント）
• 「上限金利である公定歩合の引き上げが実体面にどれだけ影響があるかというとそれはないだろうが、方向性としては出口政策に向けての第一歩ととらえられるので、反応はドル買い、ドル金利は上昇する方向になる」（同）

（ドルが対ユーロで９カ月ぶり高値更新、公定歩合引き上げで | Bloomberg）

• 米国の公定歩合引き上げで「ユーロの弱さがさらに際立つこととなる。実際の米利上げには時間がかかるかもしれないが、少なくとも現状、市場にあるのはユーロ/ドルの売り安心感だ」（邦銀）
• 市場では、92円前半に控える200日移動平均線を上抜けるかに関心が集まっている。昨年8月以来の200日線の上抜けとなれば、テクニカル上1月高値の93.78円が視野に入り、「95円乗せもあり得ないシナリオではなくなる」（邦銀）

（米セントルイス地区連銀発言受け、米債利回りは低下 | Reuters）

米国の取引時間終了後の日本時間早朝に発表されたFRBの公定歩合引き上げはサプライズ。日本のFXユーザーのトレードの中心時間帯は21:00～2:00だろう。日本時間の早朝に影響度の大きな発表があることは珍しい。ストップ（損益限定）とリミット（利益確定）の注文で資金管理・リスク管理を確実に。欲と感情に左右されずにコツコツ利益確定できるリミット注文も便利だ。（編集部）

ドル/円の日足チャートで戻り値推定を表示した

ストップとリミットの設定に参考にされる事が多い「戻り値」をドル/円チャートで表示してみた。

表示の設定は「日足」「6か月」「200日移動平均（濃ピンク）」「100日移動平均（濃黄色）」「50日移動平均（レモンイエロー）」「戻り値推定（終値）」。※画像は2009年10月～本日の部分。