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豪ドル、ユーロの軟調が米ドル上昇加速させるか…2010/2/4
予想下回る小売売上高で豪ドル下落、米ドルの上昇加速か
  • (豪ドル下落は)豪統計局が発表した12月小売売上高が0.7%減と事前予想の0.2%減を下回ったことがきっかけ。
  • (豪ドル/米ドルが)昨年12月安値を割れれば、最近の取引レンジ下抜けで一段安が見込めるとして短期筋は売りに動いているものの、下値では海外ファンドの買いが根強いという。
  • 豪ドルが対米ドルで下抜けとなれば、買い地合いにあるドルが一段高となって再び幅広く上昇する可能性があるとして、市場では下値の攻防に関心が集まっている。

豪ドル0.88米ドル前半、0.87米ドル後半には損失確定売りオーダー | Reuters

  • オーストラリアの昨年12月の小売売上高は予想に反して減少した。
  • オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)が昨年10-12 月に前例のない3回連続の利上げを実施した後で、豪小売り最大手ウールワースなどは売り上げが落ち込んだ。
  • RBAのスティーブンス総裁は一連の利上げの影響を見極めたいとして、今週の政策決定会合で政策金利を据え置いた。

豪州12月の小売売上高は前月比0.7%減-市場予想0.2%増 | Bloomberg

豪ドルは2月2日に発表された政策金利据え置きで一気に軟調へ転じた。ショック状態とも言える一時の下げは当然反発したが、下げ調子は変わらない。

今朝発表された小売売上高が予想を下回ったのは、政策金利据え置きの裏付けだった。豪ドル投資の過熱感に比べ、オーストラリアの動向は冷静沈着だ。(編集部)

ドルが対ユーロで7カ月ぶり高値圏、欧州不安根強い
  • 東京外国為替市場ではドルが対ユーロで約7カ月ぶり高値圏で推移。
  • 米国の雇用改善期待がドルを支える一方、欧州の根強い財政不安がユーロの重しとなっている。
  • 「流れはややドル買いに傾いている」「市場ではギリシャの次に問題を抱えている国を見極める感があるとし、ユーロは売られやすい。」(資産管理サービス信託銀行資金為替部の野村祥宏調査役)

東京外為:円の買い戻し優勢、指標悪化でオセアニア通貨売り活発化 | Bloomberg

  • (ユーロ/ドルは)欧州のソブリンリスクに関心が集まる中、市場ではユーロの次の下値メドが注目されている。
  • 「ユーロはリーマンショック前の高値1.6040ドル付近(08年7月)から、ショック後の安値1.2330ドル付近(2008年10月)の半値戻しに当たる1.4185ドルを下抜けしたので、チャート上の次の下値メドは1.3750ドル(安値から38.2%戻し)となろう」(信託銀)
  • 「リーマンショック後は金繰りがつかない、損失を出すにもドルが必要だったという環境のもとで、ユーロが3000ポイント以上下落したが、現在は当時と異なり、ドルの流動性が潤沢なので、当時と同じような規模のユーロ安は明らかに行き過ぎだろう」(ファンドマネージャー)

豪ドル0.88米ドル前半、0.87米ドル後半には損失確定売りオーダー | Reuters

欧州財政不安は、どこまで続くのか、どこまで拡大するのか。FXユーザーの多くがユーロ/ドルの売りで下落トレンドを追いかけている。

ユーロ/ドルの大きな流れを見る為に市場予測ツール「ぱっと見テクニカル」を使ってみた。週足で形状比較の結果を載せた。赤い点線部分が一致度91%での形状一致から予測されたラインだ。(編集部)

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