
前日の米経済指標が予想下回りドルの上値重い…2010/1/15
米経済指標が予想下回りドルの上値重い
- 米国市場では、12月の米小売売上高が前月比 0.3%減と予想外に減少し、米新規失業保険申請が予想上回ったことでドル/円は90.84円まで下値を切り下げた。ただ、このところ90円後半が底堅くなりつつあることを指摘する声もあり、きょうも90円後半では下げ渋るとみられている。
- 「90円台に落ちるとオプションがらみの買いが出る一方、92円台に上昇するとオプションがらみの売りが出るようだ。3月期末をにらんで収益確定のためのオプションが入りやすくなり、レンジ取引になりやすい時期にかかってきた」(カリヨン銀行資本市場本部外国為替部ディレクターの斉藤裕司氏)
- 「短期勝負のファンド勢がクロス円に投げを出した」(国内金融機関)
- 「全般に短期筋中心の動きになっており、小刻みな取引が続いている。とりわけドル/円はレンジ感が強く、現在のレンジから抜け出す手掛かりが見当たらない」(国内金融機関)
昨日の米経済指標は予想を下回ったが、米国株は堅調でダウは昨年来の高値を更新。インテルの決算は予想を上回った。市場がリスク選好に動く可能性もあるとか。
今夜も米経済指標発表「消費者物価指数-12月」「NY連銀製造業景気指数-1月」「鉱工業生産-12月」「設備稼働率-12月」「ミシガン大学消費者信頼感指数-1月(速報値)」等が目白押し。22:30以降は、これらの影響に注意したい。また今夜は、米国がキング牧師誕生日を含めた3連休となる週末前で、終盤に向けて値動きが鈍くなる傾向にも注意。(編集部)
ユーロ軟調、要因あれこれ
- トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁が前日のECB理事会後の記者会見で、欧州各国の財政悪化について「どの国も特別扱いしない」と発言。市場では「ギリシャなどの財政悪化問題を意識する参加者が増えた」(外資系銀行ディーラー)との見方が広がり、円買い・ユーロ売りが優勢となった。
- ユーロ/ドルがストップをつけて下落したことに加え、「ジャマイカによる債務交換のアナウンス、債務不履行の懸念」との噂もクロス円の下押し圧力に。
- 市場では独首相のメルケル氏辞任の噂も流れた。これもユーロ売りにつながっている。
- アジア時間午前ユーロが下落する展開に。この背景には以下の要因が複合的に絡んでいると見られる。
ユーロ/ドル、ユーロ/円ともに軟調。ユーロ/ドルはシーソーのように動く。FX初心者には外貨建ては理解しにくいが、明快な動きをしやすいユーロ/ドルはFXの人気通貨ペアだ。
以下は1/14の外為どっとコムのユーザーのポジション状況。米ドル/円は、11月末には米ドル激安を受けて90%近くあった買い持ちが、昨日は12月末とほぼ同様の70%程度。ユーロ/ドルは、11月末に30%以下だった買い持ちが、12月末にはドバイショックでの下げで買い持ちが65%程度に上昇しており、昨日もほぼ同レベルだ。いずれも、下降局面で買いを仕掛けているようだ。(編集部)
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