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円相場続落、米雇用統計のサプライズ改善その後…2009/12/7
円相場続落、米雇用統計のサプライズ改善で
  • (前週末の海外市場では)為替のみならず、債券や株式などの各市場に衝撃が走った。(11月の米雇用統計が予想外の内容となったため)米国が超低金利から脱却し、利上げに動くのではないかとの観測が急浮上して金利が急上昇し、つれてドル円相場ではドル買いが加速した。
  • 「とりあえずはサプライズだったので、一気に91円台は無理にしても上値を追うのではないか」(大手邦銀)
  • 戻り待ちなどの売りも出ている状況などから「どちらかと言えばじりじりと下に向かい、89円台に入ると思う」(別の大手邦銀)

ドル、89円台後半=米雇用統計の大幅改善で〔東京外為〕(7日正午) | 時事ドットコム

  • 東京市場では国内輸出企業が想定為替レートを90円台に設定している企業が多いため、「早朝から輸出企業が活発にドルを売っている」(国内銀行ディーラー)といい、円は下げ幅を縮小している。
  • 円は対ユーロでも大幅に6日続落して始まった後、下げ幅を狭めている。米雇用統計の改善を受けて円を売る動きが先行したが、ファンドなどがいったん利益を確定させるため円を買い戻しており、円は133円台で底堅く推移している。

外為9時 円、90円近辺に下げ幅縮小 輸出企業のドル売りで | NIKKEI NET

米雇用統計の改善に市場は一気にドル買いに動いた。年末モードで取引が減少傾向の薄商いだから、変動要因は激しく相場に影響する。この時期は、いつもより激しい動きになる事を念頭に入れておきたい。

長引くドル安に、90円台を首を長くして待っていた企業は少なくない。ドル売りが混めば、ドルの上値は予想以上に重いかもしれない。プロの意見も交錯しているようだから、大胆な投資は控えめに。(編集部)

ドル上昇の持続性は「今後次第」か、米指標にほころびも
  • (ドル急伸の背景に)「参加者のポジションが(ドル/円の売りで)出来上がっていた部分は強い」「ポジション解消が(動きの)メーンだったかの見極めに、これから米金利がさらに動いていくのかが注目」(外銀)
  • (11月米雇用統計について)単月のデータだけで決定的な判断はできないとしながらも「景気回復が労働市場に波及しつつあることを示唆する兆候」(バークレイズ銀行)
  • 市場筋によると、失業率は低下したものの、労働参加率は10月の65.1%から65.0%へ低下して1986年1月以来の低水準を記録。職探しを諦めた人が増えたことで、失業率が押し下げられた面もあるという。
  • 「労働市場はなお、ぜい弱。米雇用が明確な改善に向かい始めたと結論づけるには追加的な情報が必要」「(ドル上昇の持続性も)今後の指標や外部環境次第」(外銀)

ドル上昇の持続性は「今後次第」か、米指標にほころびも | Reuters

アメリカ経済、世界経済を楽観するのはまだ早いという、相変わらずの事情。リーマンショックは、昨年の9月15日に突然…というわけではなかった。火種はもっと前にあった。失った信用は簡単に取り戻せないのが世の常だ。

世界同時不況の出口が見え隠れした2009年。今年最後の雇用統計でサプライズを迎えた『今』、意味深い格言を思い返している~投資は悲観の中で生まれ、混乱の中で成熟し、楽観で崩壊する~。(編集部)

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