マーケットをイッキ読み
米CIT破綻で円高ドル安、リスク回避は円買いへ…2009/11/2
米CIT破綻で円高ドル安、リスク回避は円買いへ
  • 2日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、米CITグループの経営破たん観測を受けドル売りが強まった先週末の海外市場の流れを受け、大幅に安い水準で取引が始まった。ただ、朝方実際に破産申請が確認された後は、買い戻しの動きが優勢となっている。
  • 米GDPの好内容を受けてドルが買われていただけに利食いの好機となった。

ドル、89円台後半=米CIT破たん確認で買い戻しも|時事ドットコム

  • ドイツ証券の深谷幸司シニア為替ストラテジスト「CITのニュースを手掛かりに朝方は日本の証拠金取引を通じた円売り持ち高の解消が加速した」「(海外勢が依然として円の買い持ち高を抱えている中)全体として円買いが盛り上がるような状況ではない」
  • バークレイズ銀行チーフFXストラテジストの山本雅文氏「証拠金取引を通じてオーストラリア・ドルや南アフリカ・ランドなどに対して損失を限定するための円買いが出ているとの話が聞かれた」

円が伸び悩み、CIT破たん受けた買い一服―米市場見極めへ| Bloombrtg

ニューヨーク時間11月1日のCITグループ破綻申請は、折り込み済みだったかもしれないが、市場にショックを与えたことは確か。安全資産としての円買いでクロス円は前面安。豪ドル/円は早朝に一時急落したものの回復基調。豪ドルは明日3日に政策金利の0.25%引き上げが予想されており、一部では0.5%の予想も根強いとか。
今朝発表された豪第3四半期住宅価格指数(前期比)は4.2%と事前予想(3.0%)を大きく上回った。これは新規住宅購入者への政府の補助金が起因していて、金利引き上げとは無関係とか…しかし、オーストラリア政府は経済成長を確実に見据えている。
今朝の住宅価格指数発表後のオーストラリア政府の発言を載せた。(編集部)

  • GDPの成長見通しを2009年から10年を1.5%、10年から11年を2.75%、11年から12年を4.0%とした
  • インフレ見通しを2009年から10年を2.25%、10年から11年を2.25%、11年から12年を2.25%とした
  • 失業率の見通しを2009年から10年を6.75%、10年から11年を6.5%、11年から12年を6.0%とした
  • 財政赤字の見通しを2009年から10年を544億AUD、10年から11年を465億AUD、11年から12年を282億AUDとした 2015年から16年には予算が黒字に転じるだろう
  • 2013年から14年には債務がGDPの10%に達しピークとなるだろう

ひまわりマーケットニュース

日本が裕福であった頃、オーストラリアの不動産物件を買いあさっていたが、今、中国系の投資家がそれに取って代っているとか。投資も兼ねて留学中の子弟に家を買い与えている中国系の親もいるらしい。中国とオーストラリアの絆は多方面で強い。(編集部)

オンライン為替取引のグローバルリーダー
  • キャンペーン
  • セミナー
  • マーケットをイッキ読み
  • 経済指標発表スケジュール
  • ブログパーツ
  • FXの書籍・DVD