マーケットをイッキ読み
ギリシャ支援とドル資金供給で目先の不安後退…2010/5/10
ギリシャ支援とドル資金供給で市場の鎮静化へ
  • 日銀とECBや米連邦準備理事会(FRB)などの各国中銀と時限的米ドルスワップを締結したとの発表したことは「足元の資金供給を通じて市場に安心感を与える狙いで、(リスク回避姿勢が後退するとの見方から)円が下落しやすくなる手掛かり」(同じ都銀)

ユーロ1.3047ドルまで上昇、ギリシャCDSスプレッドが縮小 | REUTERS

  • EUは10日、前例のない最大7500億ユーロ(約90兆円)規模のユーロ圏諸国への緊急融資の枠組みと、債券買い取りプログラムを公表した。
  • 「ギリシャ向け融資がある程度固まり、当面の資金繰りに対する懸念はいったん後退している」「19日のギリシャ国債償還を乗り切れるのかという不安も和らいでおり、ユーロは買われやすい地合いになっている」(東海東京証券金融市場部トレーディンググループマネージャー、二瓶洋氏)
  • ドイツ証券の深谷幸司シニア為替ストラテジストは、ユーロについては依然として不透明感が残る一方、米雇用統計も改善を示しており、世界的な景気回復傾向を背景としたリスク選好の状況に大きな変化はないと主張。このため、リスク回避の円買いは続かず、「ユーロ以外の高金利通貨の対円相場は底堅い感じになる」と予想した。

ユーロ上昇、EU支援基金合意などで不安後退-株反発で円全面安 | Bloomberg.co.jp

リーマンショックの再来かと言われたパニック状態は、とりあえず落ち着いた。が、問題が解決したわけではない。先週末の米雇用統計は良い結果だったと言えるが、反応は限定的だった。今後の動きが気になるところ。

為替相場が荒れるとFXユーザーの取引は活発になる。業界最大手の外為どっとコムの5月7日のユーザーポジションを載せてみた。下がれば「買い」、上がれば「売り」で為替差益を積極的に取りに行こうとしているのが分かる。(編集部)

  • キャンペーン
  • セミナー
  • マーケットをイッキ読み
  • 経済指標発表スケジュール
  • ブログパーツ
  • FXの書籍・DVD