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欧州の信用不安くすぶる、ユーロ軟調継続…2010/2/23
ギリシャを中心にユーロ圏の財政不安がくすぶる
  • 「くすぶる欧州圏の信用不安問題でユーロの上値は重い。ギリシャ支援についてはモラルハザードの問題もあり、独仏を中心とする金融支援についてはコンセンサスに達していないもようだ」(信託銀)
  • 「3月半ばには欧州委から金融支援など具体策が打ち出されず、引き続きギリシャを厳しく監視するという程度に留まる可能性が高い」(みずほコーポレート銀行国際為替部の唐鎌大輔氏)
  • 「市場は失望感からユーロ売りになるだろう。具体策が出るとすれば、ドイツ、フランスなどの国債利回りが上昇し、欧州大国の調達コストに上昇圧力がかかるというタイミングで、現在はまだその段階に至っていない」(同氏)
  • 「ギリシャにとっては一時しのぎの支援で十分だろうが、スペインやイタリア、ポルトガル、アイルランドの問題は残る。それらをすべて合わせれば、ユーロ圏にとってギリシャと同じやり方で救済するには問題が大きすぎる」「ギリシャが生き延びても、ユーロ圏の将来には依然として疑問が残る」(著名投資家のジョージ・ソロス氏)

東京外為市場・正午=ドル91円前半、信用不安問題と軟調な中国株がユーロの重石に | Reuters

欧州の信用不安は根の深さ故、長引きそうだ。相場はユーロに振り回されている。先週末の米公定歩合の引き上げ、イエレン米サンフランシスコ連銀総裁の弱気発言、ユーロ圏の信用不安で、全体的に円高ぎみ。しかし、24日のバーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言までは様子見で小動きが想定されている。(編集部)

クロス円が軟調の中、豪ドルは底堅い
  • 豪州経済の回復やアジアで急拡大する石炭需要に伴い、貨物輸送量が急増している。
  • 政府諮問機関インフラストラクチャー・オーストラリア(IA)のディーガン氏は、「インフラ整備不足による事業機会の損失を防げれば、豪州の競争力はさらに高まる」と指摘。
  • 交通インフラへの投資が豪州経済をけん引するとの意見も出てきていることから、政府が今後どこまで投資額を増やしていくかにも注目が集まっている。

交通インフラ整備、課題は陸上輸送網 | NNA.ASIA

  • (豪経済指標の)一連の指数のプラス期間の拡大は、2月4日のRBA四半期金融政策報告における「経済が予想通り改善すれば政策の調整が必要に」の、”経済が予想通り改善すれば”をサポートするものと言える。
  • (16日に公表されたRBA議事録は)3月の会合で利上げを実施する強い期待を想起させるものはないが、同時に、その3月の会合での利上げの可能性を排除する要素もない。引き続き、3月の会合で利上げが実施される可能性は十分残る。次回の金利発表は3月2日の予定。

週刊カレンシーノート - オーストラリアドル | マーケット情報 | ひまわり証券

下げが止まらないユーロにつられて、クロス円は全般に不信だが、豪ドルの下げは限定的だ。オーストラリア経済の良好な兆しは安定感がある。

軟調続きのユーロと堅調な豪ドルをチャートで比較してみた。以下はEUR/AUDの平均足の日足チャート、テクニカルは一目均衡表。

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