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ユーロはドルや円と比べ「一番下落圧力が強い」…2010/1/18
欧州リスクに対する警戒感が根強い
  • 東京外国為替市場ではユーロが対円で一時、約4週間ぶり安値を付けている。ギリシャの財政問題など欧州リスクに対する警戒感が根強いのに加え、世界的な株安もあり、ユーロから円に資金を戻す動きが目立つ。
  • 「英紙テレグラフの報道もあり、ユーロには警戒、ということだ。全般的には米銀行決算の第一弾があまり印象的ではなかったという評価で先週末の米国株が下げており、クロス円(ドル以外の通貨の対円相場)が下げやすい」(バンク・オブ・アメリカ-メリルリンチの藤井知子シニアFXストラテジスト)
  • みずほ証券の林秀毅グローバルエコノミストは、市場ではギリシャの財政問題などユーロ圏側のマイナス要因が注目されており、ユーロはドルや円と比べて、「一番下落圧力が強い」と解説する。

ユーロが対円で4週間ぶり安値、欧州リスク警戒―株安でリスク回避 | Bloomberg

欧州不安が顕著になった展開。市場は欧州不安と米国の景気先行きに不透明感を強めて、リスク回避に向いているようだ。

日本の政治不安で円安に向かうかと思えば逆。資金はユーロとドルから円に流れている。

リスク資産からの資金引き上げで、クロス円は全般に軟調。豪ドルは対円で2週間ぶりの安値圏だ。(編集部)

金融危機がチャンスになった~オーストラリア
  • 連邦政府は、オーストラリアを地域金融センターに育て上げる目標で銀行に対して新規税制優遇を検討している。
  • 「政府は、金融危機が一面でチャンスになったと考えている。いつか世界中の投資家が、誰がいちばん堅実に切り抜けたか。どこに投資するのがもっとも安全かと考える時が来る。その時オーストラリアがもっとも引き立って見えるはずだ」(クリス・ボウエン金融業務担当大臣)

連邦、銀行に優遇税制検討 | 25today.com

豪ドルは2日続落しているが、オーストラリア自体は元気。オーストラリアの主要銀行4行は揃って増益を発表している。この背景には、金融危機の最中でも事業買収を加速させてきたことがあるという。ANZ(オーストラリアニュージーランド銀行)は昨年9月29日に中国開発銀行と代理店契約をしており、地元紙によれば、さらに資産運用事業の買収に動いているとか。

金融危機がチャンスになった~体力勝負だった。ステーキの食べすぎで肥満率が高いのは誉められないが。(編集部)

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