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FOMCでの景気上方修正期待でドル上昇…2009/12/16
FOMC(米連邦公開市場委員会)の結果に期待、ドル上昇
  • 前日の海外市場では、11月の米卸売物価指数が予想を上回ったことを受け、米連邦準備理事会(FRB)が金融引き締めを予想より早く検討し始めるとの憶測が高まり、ドルの買い戻しが進んだ。
  • 市場の関心は米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果に集中しているが、為替市場では、米連邦準備理事会(FRB)がこれまでのように超低金利を「長期間にわたり」(for an extended period)維持する、とのコミットメントを示すことがほぼ織り込まれている。
  • 「市場は、米早期利上げについてやや前のめりになっている感じで、ドル・キャリーの巻き戻しが進んでいるが、市場が見ているほど早期利上げの可能性が乏しいとの意識が広がれば、ユーロが1.46台へと急反発する可能性もあるだろう」(三菱UFJ信託銀行・為替資金部の営業推進役・酒井聡彦氏)

米大手銀の公的資金返済、ドル上昇の一因か | Reuters

FOMC(米連邦公開市場委員会)の声明は28:15に予定されている。つまり、明日未明となる。今夜はポジションを整理、ストップ注文をしっかり入れてから寝るべき。(編集部)

ユーロのネガティブ材料も出揃う
  • 前日の海外市場では、対ユーロ、英ポンド、豪ドルなどを中心にドルの買い戻し(ドルショートの巻き戻し)が先行し、ドルが全面高となった。
  • きっかけは予想を上回る米卸売り物価や、オーストリアの金融機関の格下げやギリシャの財政不均衡、くすぶるドバイ問題など欧州でのリスクの高まりだ。
  • 豪ドル/米ドルが一段安。一時0.9010ドル付近まで下落した。第3四半期豪GDPの事前予想割れで利上げ期待が後退するなか、豪中銀副総裁は「ローン金利が政策金利の上昇ペースを上回る状況続けば、利上げの必要性は低下する」、「金利決定で市場金利の上昇を考慮する」などの考えを示したことが金利先高感をさらに弱めた。

ユーロ1.45ドル前半で小動き、FOMCで米利上げ期待が後退すれば急反発も | Reuters

ユーロの先安感は否めないが、現在のドル上昇にも注意したい。90円台には輸出企業のドル売り円高注文が厚いという噂がある。

今朝発表されたオーストラリアのGDP(第3四半期)は予想を下回ったものの、3四半期連続でプラス。オーストラリアの成長率が2010年に加速するとの見通しからRBA(オーストラリア準備銀行)に対する利上げ圧力もあるとか。12月15日に発表された議事録では前回の利上げは「さんざん迷ったあげく」だったという。豪ドルは相変わらず注目の通貨。

最近話題になっている各国の経済成長率の推移をグラフで比べてみた。オーストラリアが頭をチョイともたげている。(編集部)

[世] 実質経済成長率の推移(日本、アラブ首長国連邦、イギリス、オーストラリア、ギリシャ、スペイン、トルコ、ドイツの比較)
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