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クリスマスで上値重いドル、出口戦略から最も遠い日本…2009/12/24
クリスマスを控え上値重いドル
  • 「ドル/円は92円付近に輸出企業のリープオーダーがあったようで、東京が休場だった昨日から92円を攻めあぐねており、上値の重さが意識されていた。きょうは朝方から輸出企業の売りが出ており、ここにユーロ/円の下げが波及したことで弱含んだ」(ソシエテジェネラル銀行外国為替本部長、斎藤裕司氏)

ドル91.50円付近、92円付近の上値の重さ意識 | Reuters

今夜はクリスマスイブ。日本と中国を除けば、クリスマスは最大の休暇になる。為替取引量も激減して相場が読めない時期だ。昨夜の米新築住宅販売の悪化で下落したドルは91円台で底固い様子。

この時期は、あせってトレードに走らず、じっくりと中長期の流れを分析するべきだ。デイトレやスキャルピングで愛用している5分足・1分足のチャートから少し離れて、日足・週足を表示してみよう。異なる通貨ペアや株価指数・金・原油の価格推移と比べてみるのも良いと思う。(編集部)

出口戦略から最も遠い日本との認識が広がる
  • 「市場では日本が最も金融緩和の出口戦略から遠い国との認識が広まり、円が売られやすい環境になっている。ただ、きょうに関してはクリスマスを控え、午後の取引は超閑散になる可能性が高い」(外為アナリスト)
  • 午前8時50分に発表された法人企業景気予測調査では、大企業全産業の1-3月景況感がマイナス3.5となり、同時に発表された10-12月のマイナス1.9よりマイナス幅は大きい。

ドル91円後半で底堅い、ユーロも小じっかり | Reuters

  • 10-12月期の国内企業の景況判断は、大企業・全産業ベースで2四半期ぶりにマイナスとなった。
  • (政府による景気対策の効果はく落や円高などから)「2010年春先には成長ペースが一時鈍化する『踊り場』に日本経済が入るのは避けられない」(BNPパリバ証券の河野龍太郎チーフエコノミスト 21日)
  • 今回の調査時点(11月25日)の円相場は87-88円台。前回(8月25日)は93-94円台で推移しており、景況判断の決定要因として為替相場を挙げた回答は前期の12.7%から17.4%に増加した。

10-12月大企業景況判断は2期ぶりマイナス-円高など影響 | Bloomberg

  • 「デフレの根本的な原因は需要が弱いこと」「金融市場の安定損なうことが懸念されれば、迅速・果断に行動する態勢整えている」「きわめて緩和的な金融環境を維持」(白川日銀総裁)

マーケットニュース | ひまわり証券

日銀総裁が追加緩和について臨戦態勢を強調したが、影響は限定的。午後の東京市場のドルの上値の重さは輸出企業のドル売り円買いが混んでいるためだとか。92円の攻防はまだ継続中だ。

日本の景況感の悪化を後押ししたのは円高進行と内需の弱さだという。日本経済は2010年の春先に踊り場…頷けるグラフがある。TOPIXは市場に先立って反応する先行指数。失業率はご存知の通り市場に遅れて反映する遅行指数。これをふまえて見ると以下のグラフは興味深い。(編集部)


出典:vizoo
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